東京オリンピック(五輪)の柔道で日本史上初の「兄妹同日金メダル」を達成した男子66キロ級の阿部一二三(24)が26日、東京都庁で行われた東京都栄誉賞及び都民スポーツ大賞表彰式に出席し、小池百合子知事や東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長らの前で、五輪連覇に意欲を見せた。小池氏から表彰状を受け取った阿部は「3年後のパリ五輪で2連覇ができるように、これからも頑張っていきます」と意気込んだ。

この日、表彰の対象となった都にゆかりがあるメダリストのうち、東京五輪メダリスト17人、東京パラリンピック21人が出席した。あいさつに立った小池氏は「1年延期や無観客などさまざまな制約がある中、最後まで努力とあきらめない戦いで勇気や感動を与えてくれた」とメダリストをたたえた。また、記念撮影には、東京五輪公式マスコットのミライトワ、東京パラリンピック公式マスコットのソメイティも参加した。

表彰式後、メダリストと小学生の交流会も行われた。参加した柔道女子70キロ級金メダルの新井千鶴(27)は「貴重な経験ができました」。小学生からは「緊張した時にどうしたらよいかとか、話を聞けて良かった。今後に生かしたい」といった声が上がるなど、メダリストから刺激を受けたようだった。