体操男子で五輪個人総合2連覇の内村航平(32)が“公開人生相談”を行った。

27日、自動車販売業などを行う所属先の「ジョイカル」が都内で行ったイベントに登場。本人の希望で対談相手に柔道で五輪3連覇の野村忠宏氏を招き、約40分間に渡り、世界のトップで戦い続けてきたアスリートだからこそ分かる言葉を交わした。

24日に閉幕した世界選手権(北九州市)では、最終日の種目別鉄棒で14・600点で6位。「本当に会心の一撃。もう出せない」という最高の着地を披露していた。と同時に、今後について「とりあえずゆっくり休んで、いろいろ考えたい」「辞めるという選択肢はあんまり(ない)」と話していた。

この日は野村氏から引退を考えた時期や理由などを聞き、「僕の人生相談みたいになっちゃいましたね」と照れ笑いした。

「続ける権利も辞める権利も内村選手にしかない。どっちの選択するかは自分自身。本気で苦しみながらでも真剣にやれるなら続けてほしい」と助言されると、「辞めたいとは1ミリも思ってなくて、ただ、代表でやってきて、代表である自分が内村航平であるというプライドがある。そこをとっぱらえたらやれる。最後に決めるのは自分だな。考えに考えて考え抜いて決めようと思いましたね」と感謝しながら答えていた。