18年世界選手権銀メダルの樋口新葉(20=明大/ノエビア)が69・41点を取り、日本勢最高の5位で発進した。

冒頭のダブルアクセル(2回転半)から、ルッツ-トーループの2連続3回転ジャンプ、3回転フリップと着氷。あとは「ユア・ソング」を気持ち良く滑り切った。

得点を確認すると、大きくうなずいて納得したが「大きなミスはなかったと思ったんですけど、ジャンプで回転不足を取られてしまって。思ってたミスと違ったので、明日は普通にやれたら」と2連続3回転のルッツ、トーループともに4分の1回転不足の判定を受けたことを反省した。

2季ぶりのGP参戦。「もともと65点くらいかなと思っていたんです。久しぶりの海外試合だったので、点数の感覚が分からなくて」という気持ちで臨み「69点台。回転不足があったので、もう少し伸びしろがあるな」とも感じることができた。

4年前は、わずかの差で平昌オリンピック(五輪)を逃した。再びの五輪シーズンが、この国際大会から本格的に始まった。北京を見据え「オリンピックに出場することを本当に一番の目標に頑張っているので。今回のスケートカナダは海外の試合でどれくらい点数出るか確認したい。ショートもフリーも自分らしく頑張りたい」と燃えた。

翌30日(日本時間31日)のフリーでは、冒頭でトリプルアクセル(3回転半)挑戦を予定している。【木下淳】