ショートプログラム(SP)7位の山本草太(21=中京大)が、初めて海外で臨むグランプリ(GP)シリーズで7位に入った。フリーは8位の146・96点を記録し、合計225・74点。冒頭に組み込む4回転トーループ2本は2回転、転倒と苦しんだが、以降をまとめて「以前だったら崩れていたけれど、立て直せたのは成長したところだと思う」と収穫を口にした。

15年ジュニアGPファイナル3位、16年ユース五輪優勝などジュニア時代から世界で戦ってきたが、シニア1年目となった16年は出場予定だったGPフランス杯を故障で辞退。以降は自国開催のNHK杯を経験してきたが、海外でのGPシリーズは初めてだった。

「久しぶりに同世代、先輩の選手だったり、たくさんの海外の選手とあいさつを交わして、一緒に練習できて、とても懐かしい感じ。すごく楽しかったです」

今季のGPシリーズはスケートカナダの1試合。次戦はチャレンジャーシリーズのワルシャワ杯(11月18~21日、ワルシャワ)を予定しており「その次が(12月の)全日本(選手権、さいたまスーパーアリーナ)なので、これを機に、さらに練習の質と演技を磨いていきたい」と異国での刺激を力に変える。【松本航】