東地区5位山形ワイヴァンズは、今季4戦全勝の天童開催で同4位仙台に惜敗した。試合前には、選手たちが年内最後の“仙山戦”に向けて意気込みを語る動画を公式YouTubeチャンネルに投稿。モチベーションを高くして挑んだ一戦だったが、1勝に届かなかった。

4点を追う第1クオーター(Q)序盤、オーランド・サンチェス(33)がゴール下でファウルを受けながら2点シュートを決め、フリースローも成功し1点差に。そこから4連続得点でリードを作った。同Qだけでサンチェスとケニー・ローソン・ジュニア(33)が8得点を挙げる活躍で同Qを7点リードで終えた。第2Qは相手ディフェンスに苦しむ時間もあったが、ローソンがインサイドで7得点。同Qを17-17で終え、7点リードで前半を折り返した。

しかし、ハーフタイムを挟んで流れが仙台に傾いた。第3Q序盤、ターンオーバー(ミスによる攻守の切り替え)などから連続失点。仙台神里の3点シュートで逆転を許すと、バーレルのダンクシュートで突き放された。ファウルで与えたフリースローなどでも得点を積み上げられ、同Qを11点差に逆転されて終えた。

それでも諦めずに食らいついた。第4Q序盤に中島良史(31)、ローソンの連続得点で一時1点差に。一進一退の攻防を最後まで展開し、会場に駆けつけたブースターを沸かせた。

ミオドラグ・ライコビッチ・ヘッドコーチ(50)は「仙台はインサイドで得点を取りにくる中、選手はインサイドでしっかり戦ってくれた」とたたえた。それでも、この日獲得したフリースローは仙台の32本に対して9本にとどまり「フリースローで差が出てしまうと勝てるチャンスも減ってしまう」と悔やんだ。

今季掲げたスローガンは「STEP UP」。痛い敗戦の悔しさを19日の試合にぶつけ、ブースターに白星をプレゼントする。