全国高校ラグビー大会の新潟県代表、開志国際(2大会連続2度目)が、28日の1回戦で尾道(広島=15大会連続16度目)と対戦する。

【スコア速報】高校ラグビー2021>

キーマンはFWフープス・スティーブン武蔵(2年)。11月に負った左膝のケガが癒えた。188センチ、120キロの体格を生かして攻守の起点になる。

フープスは冷静に初戦に備える。「相手のFWはうまい。自分たちは意思統一して臨機応変に戦う」と試合のポイントを把握してピッチに立つ。恵まれた体格が生むパワーと、ラインに入って攻撃する機動力を持ち合わせる。11月の全国選抜大会県予選決勝の新潟工戦で左膝を傷めた。練習に完全復帰したのは大阪入り前。患部をアイシングしたまま、授業を受けるなど回復に努めてきた。「局面でスピードは出せる」と手応えはある。

高橋昌徳監督(42)は「FWがカギ。密集で相手のテンポを遅らせることが大切」とボールの奪い合いを重視するだけに、フープスの復帰は大きい。初出場だった前回大会1回戦、大分東明に5-57で敗れた。フープスは後半に途中出場。何も分からないまま終えたが、この1年で不動のロックに成長した。「できることをきっちりやる」。堂々と花園初勝利に照準を定めた。【斎藤慎一郎】

【高校ラグビー】高校ラグビー2021関連ニュース>

【高校ラグビー】組み合わせトーナメント表はコチラ>