男子500メートルで加藤条治(36=博慈会)は最終コーナーで転倒し、5大会連続のオリンピック(五輪)出場は絶望的となった。
4年後の五輪挑戦について「無理です。完全に」と話したレースで「後悔はない」と力を出し切った。転倒後も自力でコースに復帰し、完走。54秒35で25人中25位だったが、大歓声がエムウェーブを包んだ。
前日、公式練習に向かう社内で追突事故にあった。その影響については「全くなかった」と言い訳にしなかった。
06年トリノ五輪に初出場。10年バンクーバー五輪では同種目で銅メダルを獲得し、長らく日本短距離界を引っ張ってきた。引退については明言を避けたが、五輪を目指す旅路に別れを告げた。
「悔いは全く残らない。思い切りやれた。結果的に転倒したり、他の選手には届かなかったけど、自分のやってきたことに誇りを持っている。今日も諦めていない自分がそこにいた。自分のことですけど感動するところがあった」。すっきりとした、さわやかな笑顔で語った。


