B2仙台89ERSは前節22、23日に行われた首位Fイーグルス名古屋との対戦で連敗。26日の練習で藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=35)がFE名古屋戦を振り返り、「想像を超える以上にみんなが頑張ってくれた。第2戦は特に良い試合だった」と手応えを語った。

実力に大きな差はない。第1戦は守備が崩壊し69-95と大敗したが、第2戦はジャスティン・バーレルら主力選手を欠きながら、第3クオーター(Q)を終え48-48の同点。第4Q残り1分34秒まで65-64と1点リードしていたが、最後の1分で振り切られ69-74。藤田HCは「チームで戦うという観点で言えば、僕らの方が上だと思っている。最後に勝つのはチーム力だと信じているので、それを信じてやるだけです」とこれまで積み上げてきたバスケットの継続を宣言した。

第2戦で両軍最多の33得点をマークしたジェロウム・メインセ(33)は、「次の勝てるチャンスがある試合を落とさないように、1つ1つのプレーを突き詰めていきます」と前を向いている。連敗は喫したが、仙台の足は止まらない。

今後は今季初の白石市、塩釜市でのホーム3連戦が待ち受ける。藤田HCは「仙台89ERSは地域に根差したクラブ。年に1回しか来られない方もいると思う。来て良かったとか応援したいとか、明日も頑張ろうと思ってもらえるような試合にしたいです」と意気込んだ。年に1回の白石、塩釜開催で、ブースターに勝利と活力を届ける。【濱本神威】