B1新潟アルビレックスBBは2日、宇都宮ブレックスとアウェーのブレックスアリーナ宇都宮で対戦する。1日は長岡市中之島体育館で練習を行った。

前節茨城戦は1戦目(1月29日)で連敗を26で止め、2戦目(30日)も勝って今季初の同一カード連勝を果たした。その土台になった粘り強さを継続するため、ベテランのSG佐藤公威(37)がリーダーシップを発揮する。

敵地入りする直前の練習、佐藤は試合と同じようにチームメートに声をかけ続けた。攻守とも積極的なプレーをたたえ、ミスをしても励ます。「連敗中とは全然違ういい雰囲気。後押しをした方がいい」。ポジティシブな言葉をかけながらムードを盛り上げた。

「足を止めずに、よりフィジカルに守らなければ」。宇都宮戦のポイントをそう話す。宇都宮との通算対戦成績は新潟の0勝12敗。16-17年のBリーグ初年度から未勝利が続く。勝つには相手以上のタフさが必要だ。

手ごたえはつかんでいる。前節茨城戦、1戦目が79-76、2戦目は87-79と接戦をものにした。佐藤は2戦合計で約45分間出場。どちらも、競り合った後半に長く出場し、脚力を生かした守備で要所を押さえた。

本来はドリブルからのレイアップ、3点シュートが武器だが、茨城戦は2戦合計のシュート3本で無得点。「当たっている選手がいたので、まず守備に重点を置いた」(佐藤)と脇役に徹した。「1ストップ、2ストップ。1つ止めたら次、そして次も」とコート上ではチームメートを叱咤(しった)した。1日の試合形式の練習では、誰からともなくそんな声が出た。率先してきたことが浸透しつつある。

「コート上で誰かがリーダーになってまとめないと」。今季初の3連勝、そして天敵からの初勝利。チームを勢いづけるための仕事を自身に課した。