ホンダは16日、オートバイと4輪レースで活躍した日本のモータースポーツ界のレジェンド、高橋国光氏が亡くなったと発表した。82歳だった。死因は明らかにされていない。オートバイの世界選手権シリーズで1961年西ドイツ・グランプリ(GP)250ccクラスを制し、日本人初の世界グランプリ優勝。65年に4輪に転向。77年のF1日本GPで9位に入った。

55歳だった95年には伝統の耐久レース、ルマン24時間でクラス優勝するなど、「国さん」の愛称で尊敬され、長く第一線で活躍した。99年、59歳で引退。還暦を目前にして、後輩に道を譲るための勇退で「ずっと走っていたいけど、若い人にバトンタッチしないと。日本のモータースポーツのためには、やることがいっぱいある」と話した。

引退後は、自身が率いる「チーム国光」の監督としての活動に専念して、数々のタイトルを獲得した。