ロシアのプーチン大統領は26日、北京冬季オリンピック(五輪)でドーピング問題が明るみとなったフィギュアスケートのカミラ・ワリエワについて「あの完璧な演技は禁止物質ではできない」と断じた。

ロイター通信によると、プーチン大統領はクレムリンで行われた北京五輪のメダリスト表彰式に出席でスピーチ。そこで、この日16歳の誕生日を迎えたワリエワについて「彼女はスポーツを本物のアートのレベルまで持ち上げた」と絶賛。さらに「あのような完璧な演技は、禁止物質などの助けを借りて不正にできるものではない」などとコメントした。

ロシアは組織的なドーピング違反により国家としての五輪への参加は認められておらず、ワリエワもROC(ロシア・オリンピック委員会)の一員として北京五輪に参加した。

団体戦の金メダル獲得に貢献したが、その後に昨年12月のドーピング検査で陽性を示していたことが発覚。個人戦出場も認められたが、世界最高と言われる本来の演技を披露できず、4位に終わっていた。