コベルコ神戸スティーラーズがホーム最終戦で弔い星を挙げた。

前半7分、SO李承信(リ・スンシン)と元ニュージーランド代表のCTBベン・スミスのパス交換から李が飛び込んで先制する。同16分には南アフリカ代表CTBルカニョ・アムがインターセプトから約40メートルを走りきった。後半開始直後に一時はリードを許したが、同8分にWTB山下楽平が勝ち越しトライ。計6トライで1月の対戦で敗れた横浜に雪辱した。

4月17日にヘッドFWコーチのスティーブ・カンバーランドさんが57歳で急逝。試合後にはデーブ・ディロンHC(ヘッドコーチ)が、遺影を掲げてグラウンドに立った。

会見場にも遺影を置いた同HCは「彼の存在は大きかった。いい形で勝つことができた。弔いになったと思う。人を大事にする人だった」としのんだ。

ゲーム主将を務めたフランカー橋本皓も「カンビー(カンバーランドさん)が神戸のスクラムを作ってくれた。今日もペナルティーを取ることができて、喜んでくれていると思う」と心から言った。

今季は低迷し、既にプレーオフ(4位以内)進出を逃している。それでも闘争心は失わず、本拠地最終戦で堂々とした姿を見せた。

負傷で長期離脱を余儀なくされ、この日もメンバー外だったフランカーの橋本大輝主将は「シーズン通じて成績が振るわず、悔しい思いをさせてしまったことを申し訳なく思う。残り1試合、来年につながる神戸らしい試合で締めくくりたい」とスピーチ。

最終節(8日)は仙台で浦安(NTTコム)と対戦。2連勝で締めくくる。

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