ラグビーの「リーグワン」は21日、大阪・花園ラグビー場でプレーオフ準決勝第1戦が行われる。

敗れれば初代王者への道が消滅する一発勝負。

午後2時半キックオフの一戦は東京サントリーサンゴリアス(東京SG、リーグ1位)と東芝ブレイブルーパス東京(BL東京、リーグ4位)の「府中ダービー」となる。

ともに前身のトップリーグでは優勝5度。東京都・府中市を拠点とするライバルとして、名勝負を繰り広げてきた。今季は1月8日の開幕戦で対戦し、東京SGが60-46で勝利。一方、5月1日の第15節ではBL東京が27-3でリベンジを果たした。

東京SGの魅力はタレント豊富なBK陣。SH流大(29)、CTB中村亮土(30)の19年W杯日本代表らが的確な判断で組み立て、オーストラリア代表CTBサム・ケレビ(28)は複数の防御を引き寄せる突破力が光る。ニュージーランド代表FBダミアン・マッケンジー(27)は空いたスペースを突く力だけでなく、正確なキックも武器。リーグ1位通過ながら、5月に入ってBL東京に完敗したことを刺激とし、中村は「何となく隙だったり、油断していたところを東芝さん(BL東京)にしっかり突かれて、ばっちり目が覚めた。いい練習ができている。チームとしての仕上がりはいい」と自信を見せる。

一方のBL東京は伝統のFWがたくましさを増してきた。ロックは千葉・流通経大柏高から入団して昨秋に日本代表初キャップを獲得したワーナー・ディアンズ(20)、ニュージーランド(NZ)出身のジェイコブ・ピアス(24)の身長201センチコンビが勢いをもたらす。19年W杯日本代表主将のリーチ・マイケル(33)、同NZ代表のマット・トッド(34)の両フランカーには豊富な経験値がある。SH小川高広主将(31)は「アグレッシブな防御、グラウンドを広く使った攻撃が強み。今年はデカいロックが活躍してくれている。次の試合でも暴れてくれる」と期待を寄せる。

両チームのメンバーは以下の通り。

◆東京SG

〈1〉石原慎太郎(31=明大)

〈2〉北出卓也(29=東海大)

〈3〉垣永真之介(30=早大)

〈4〉ツイ・ヘンドリック(34=帝京大)

〈5〉ハリー・ホッキングス(23=アングリカン・チャーチ・グラマ)

〈6〉飯野晃司(27=帝京大)

〈7〉小沢直輝(33=慶大)

〈8〉箸本龍雅(23=明大)

〈9〉流大(29=帝京大)

〈10〉田村熙(28=明大)

〈11〉テビタ・リー(27=マッセイ高)

〈12〉中村亮土(主将、30=帝京大)

〈13〉サム・ケレビ(28=クイーンズランド工科大)

〈14〉尾崎晟也(26=帝京大)

〈15〉ダミアン・マッケンジー(27=クライスト・カレッジ)

〈16〉堀越康介(26=帝京大)

〈17〉森川由起乙(29=帝京大)

〈18〉セミセ・タラカイ(30=シドニー大)

〈19〉小林航(28=明大)

〈20〉山本凱(22=慶大)

〈21〉斎藤直人(24=早大)

〈22〉中野将伍(24=早大)

〈23〉尾崎泰雅(23=帝京大)

◆BL東京

〈1〉三上正貴(33=東海大)

〈2〉橋本大吾(28=筑波大)

〈3〉小鍜治悠太(23=天理大)

〈4〉ワーナー・ディアンズ(20=流通経大柏高)

〈5〉ジェイコブ・ピアス(24=ロズミニカレッジ高)

〈6〉リーチ・マイケル(33=東海大)

〈7〉マット・トッド(34=クライストチャーチボーイズ高)

〈8〉山本浩輝(29=筑波大)

〈9〉小川高広(主将、31=日大)

〈10〉中尾隼太(27=鹿児島大)

〈11〉セタ・タマニバル(30=セントケンティガンカレッジ高)

〈12〉ティム・ベイトマン(34=カンタベリー大)

〈13〉ニコラス・マクカラン(25=帝京大)

〈14〉ジョネ・ナイカブラ(28=摂南大)

〈15〉松永拓朗(23=天理大)

〈16〉森太志(34=帝京大)

〈17〉藤野佑磨(26=立命大)

〈18〉知念雄(31=順大)

〈19〉シオネ・ラベマイ(28=拓大)

〈20〉徳永祥尭(30=関西学院大)

〈21〉高橋昴平(26=専大)

〈22〉真野泰地(24=東海大)

〈23〉桑山聖生(25=早大)