男子ダブルスで園田啓悟(32)金子真大(22)組(トナミ運輸)が優勝を飾った。決勝で緒方友哉、柴田一樹組(NTT東日本)を21-18、21-19のストレートで下した。

嘉村健士との“ソノカム”ペアで東京オリンピック(五輪)ベスト8進出の園田は、現在は一線を退き、コーチ兼任として指導者に軸足を移しつつある。大会の約3週間前、金子から依頼を受けて急きょ参戦が決定。選手として練習に専念していたころに比べ「5、6割ぐらい」というコンディションながらも大会を制した。

ペアを組んだ若手の金子に声を掛けながら、コート上で“お手本”を示すように一流の技を披露。「試合中に経験を伝えられ、コーチの仕事もできた。金子が初優勝できてよかった」と振り返った。

もっとも、結果に対して手放しで喜んではいられないという。指導者に転身しつつある自分に優勝をさらわれた“現役勢”に対して、「不安しかない。いったい何しているんだと思う」と苦言。今大会に出場した若い選手たちに向けて「A代表を食ってやろう、ぶっ倒してやろうというという気持ちが足りない。甘い部分があるのでは」と叱咤した。