サーフィン女子で、24年パリ・オリンピック(五輪)代表を目指すプロサーファー、松田詩野(19)が8日、生まれ育った神奈川・茅ケ崎で、NPO法人サーフアンドシー主催のビーチクリーン活動に参加。その後、報道陣に、4月に行った右肩亜脱臼の手術の経過と五輪への抱負を語った。松田は、「今は60%ぐらいの状況。まだ波には乗っていない」とリハビリ期間中だと明かした。

復帰の目標は、7月30日開幕のUSオープン(米カリフォルニア州)だが「今までより強くなった自分で戻りたい」。完全なリハビリと練習が整わない限り、「(復帰を)焦ってはいない」と言う。次の診察が7月で、その診断次第だ。

松田は、19年のワールドゲームズ(WG=宮崎)でアジア最上位の15位となり、条件付きで東京五輪の代表に内定していた。しかし、東京五輪最終予選を兼ねた21年WG(エルサルバドル)で、他の日本女子2選手が松田を上回り、代表を逃すまさかの展開となった。

それだけに、「パリ五輪(の会場)はタヒチ。波はサイズよりもバレル(筒状の波)で、それに挑んでいきたい」と、東京の悔しさをパリで晴らす意気込みだ。それには、今はしっかりと右肩を治す時期だ。