7月2日に22-23年シーズンが始まる第47回日本ハンドボールリーグ(JHL)の開幕記者会見が27日、オンラインで行われ、男子の12チームと女子の11チームが出席した。

最注目は、男子に新規参入するアースフレンズBMの宮崎大輔監督兼選手(41)。18-19年シーズン以来4季ぶりのJHL復帰となり「スローガンは『チャレンジャー』。既に選手には言い聞かせてるんですが、当たり前のことを徹底して行っていきたい」。続けて注目選手を、声を大にして挙げた。

「宮崎大輔だと思っています」

「宮崎監督」は「宮崎選手」を「彼」と呼んで紹介し「彼に関しては、どこで起用するかまだ分かりませんが、いまだに走れて、いまだにキレのアウトフェイントがあると豪語しています。楽しみですね」。一方でチームの目標としては「まずは1勝をどう勝ち取るか。今の我々には、そのプロセスが重要」と謙虚に語った。

ただ、選手としては負傷からの復帰を目指している最中だ。20年6月と21年12月に右肩を手術し「リハビリの最中です。今後どこで出ることになるのか。(同い年の親友でライバルの)末松(誠)監督の大同特殊鋼か、恩師である岩本(真典)監督のトヨタ紡績九州か。フィールド得点記録(通算971点)は、岩本監督を(17年に)抜いて歴代1位になったんですが(4季ぶり日本リーグで)1点を取れば、さらに更新できる。他の全ての記録は岩本監督が持っていますので、それをを更新できるような活躍をしたい。ただ(少しふっくらした? 顔を触りながら)最近、動けてないんで、しっかり戻したい」と元気そうだった。

これに対し、名将の岩本監督が「もし選手として出てくれば、1点も取らせないようにしっかり守りたい」と応戦。話題の中心として、ともに出席したアースフレンズBMの福田丈主将も「一緒に練習していて年齢を感じない。ぜひ一緒にコートに立ちたい」と歓迎するなど盛り上がった。

チームは昨年6月に発足したばかり。宮崎監督は「我々は19人中7人がJHLを戦ったことがない」と現状を明かし「若い選手が多い分、勢いはある。きついトレーニングをしていて、みんな頑張ってくれているので、練習の成果を見せられるようにしたい。新しく見に来てくれた方々が『ハンドボールって面白いな』と思ってもらえれば。そのためにも、まずは1勝」と抱負を口にした。

アースフレンズBMの初戦は7月9日。「昨季王者の豊田合成さんと、いきなり。運がいい」と宮崎監督兼選手。午後2時からアリーナ立川立飛で対戦する。【松本航】