大会の主催者であるオールイングランド・ローンテニスクラブ(AELTC)のボルトン最高経営責任者(CEO)が会見を開き、女子ツアーを運営統括する女子テニス協会(WTA)から、同クラブに対し、合計100万ドル(約1億3500万円)の罰金が科されたことを明らかにした。罰金は、同クラブが、今大会にロシアとベラルーシの選手を出場禁止にしたことに対してのものだ。

しかし、ボルトンCEOは「難しい判断だった。しかし、政府の意向に照らし合わせると、これが唯一の選択肢であり、絶対的に正しかった」と、両国選手の排除に対し、間違っていなかったことを強調。「法的な手続きを取る」と、WTAに対し、控訴の準備に入っていることを認めた。

また、地元の報道によると、ウィンブルドンの前哨戦である英国で開催された大会から両国選手を閉め出したとして、主催者の英国テニス協会(LTA)もWTAから罰金を科されたという。ボルトンCEOは、LTAと足並みをそろえていることも認めた。

今大会は、主催者であるAELTCが、ウクライナに侵攻したロシアと、それを支援したベラルーシの選手の出場を認めず。その決定に抗議し、男女のツアーを運営するプロテニス協会(ATP)とWTAが、世界ランキングのポイントを大会に付与していない。

 

◆ウィンブルドンテニスは、6月27日から7月10日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドで最大10コートがライブ配信される。