好調の日本(世界ランク7位)が、カナダ(同14位)を3-1で下し、8勝目(2敗)をあげた。他国の結果により、試合前に初の決勝大会(20日開幕、イタリア・ボローニャ)進出が決まっていた。それでも気持ちを緩めることなく、主将の石川祐希(26)、サウスポー西田有志(22)のイタリア・セリエAコンビを軸にした攻撃で快勝した。予選は残り2試合で日本は9日にドイツ、10日にブラジルと対戦する。
【バレー】ネーションズリーグ 日本が豪州下し初8強王手 石川祐希、西田有志ら躍動/ライブ詳細
スコア
日本 | 3 | 25-20 25-16 22-25 25-20 | 1 | カナダ |
第4セット
日本は、流れを取り戻したカナダと点を取り合う接戦の序盤となった。リードを許すが、好守備からのつなぎで盛り返す。このセット途中から入った高橋健の高さを生かしたブロックも効果的。マッチポイントとして、最後も石川が決めて25-20。セットカウント3-1で勝利した。
▽日本・山内晶大(28=パナソニック) カナダは強豪で第3、4セットと苦戦したが、勝ちきることができた。大阪であと2試合。(見ているファンの)みなさんに何かを伝えたい。結果にこだわりたい。
第3セット
日本はミスもあり、得点で初めてカナダにリードを許す。一時は3点差をつけられたが、苦しい中で西田が強烈なスパイクをたたき込み、石川がサービスエースを決めて追いつく。しかしカナダに3連続でサービスエースを決められるなど、22-25でこのセットを落とした。
第2セット
最初のプレーで石川のスパイクがアウト判定も、チャレンジ(ビデオ判定)して成功。勢いに乗った石川は、2本のサービスエースを決めるなど、このセットで大活躍。日本は最後も石川のサービスエースで25-16と圧倒し、カナダからセットを連取した。
第1セット
日本が好レシーブから西田の強烈なスパイクで得点と好調持続を印象づけるスタートを飾った。主将の石川も連続得点と存在感を示す。若手への切り替えもあり、日本とは対照的にこの試合まで2勝7敗と苦戦するカナダに対し、しっかり主導権を握った。カナダも粘るが、点差を詰められたところで大塚が活躍。25-20でとった。
試合前
ネーションズリーグ大阪大会・日本代表メンバー
◆セッター
関田誠大(28=ジェイテクト)
大宅真樹(27=サントリー)
◆アウトサイドヒッター
石川祐希(26=ミラノ)
高梨健太(25=名古屋)
大塚達宣(21=早大)
高橋藍(20=日体大)
◆オポジット
宮浦健人(23=ジェイテクト)
西田有志(22=ジェイテクト)
◆ミドルブロッカー
山内晶大(28=パナソニック)
高橋健太郎(27=東レ)
小野寺太志(26=JT広島)
村山豪(23=ジェイテクト)
◆リベロ
山本智大(27=堺)
小川智大(26=名古屋)
◆ネーションズリーグ 国際バレーボール連盟が2018年に新設した国際大会。男女16カ国が参加。予選は開催地を変更して3週に分けて行われ、今大会から各国12試合(1週4試合)を戦う。上位8カ国がファイナルラウンド(20日開幕、ボローニャ)に進み、ノックアウト方式のトーナメント戦で優勝を決める。結果が世界ランクに反映されるため、24年パリ五輪出場にも影響する。新型コロナウイルスの影響で20年大会は中止、21年はイタリアで集中開催された。