1世紀ぶりのパリ五輪は、26日で開幕まで2年となる。パリ五輪パラリンピック組織委員会のエスタンゲ会長は同日の開会式を「魔法のような革命。信じられない熱狂」と表現した。

開会式は、夏季五輪史上初めて競技場外で行われる。世界屈指の観光都市の魅力を生かす。舞台はパリ中心部を流れるセーヌ川。各国選手団は、約160隻のボートに分乗し入場行進する。出発点は、パリ南東部にあるオステルリッツ橋。そこから西へ川を進み、終点はエッフェル塔の袂にあるイエナ橋で、約6キロの船旅となる。

開会式の最後は、エッフェル塔をバックにトロカデロ庭園でのセレモニーを行い、シャイヨー宮に建てられた聖火台に聖火がともる予定。約60万人の市民らを、河岸や橋で観客として受け入れ、多くは無料で観戦できる。

全く同じ航程をセーヌ川観光ボートで17ユーロ(約2400円)を払って体験してみた。出発点のオステルリッツ橋は、パリ6つの主要ターミナル駅の1つ、オステルリッツ駅のそばだが、それほどのにぎわいはない。しかし、開会式当日は、河岸に仮設観客席が予定されており、華やかになること間違いない。

30~40年前までは水質汚染で有名だったが、今は、すっかりにおいもなく、風も気持ちいい。世界遺産に登録されている一部の河岸もあり、開会式での選手目線での景色は壮観だ。入場行進終点のイエナ橋まで、3カ所の停留所に止まり、1時間弱の旅だった。

選手村は、陸上が行われるメインスタジアムのフランス競技場がある市北部のサンドニ地区に整備される。サーフィンは好条件の波が期待されるフランス領ポリネシアのタヒチで行う。サッカーは南部のニースやマルセイユ、西部のナントやボルドーなど国内各地でも実施される。

実施競技数は東京五輪から1つ減って32となるが、男女平等を推進する流れは加速。女子の参加比率は東京の約48%を上回って50%になり、史上初めて男女同数となる。8月11日に五輪は閉幕し、同28日から9月8日まで、パラリンピックが開かれる。【吉松忠弘】