19年度以来3シーズンぶりの大学日本一を目指す早稲田大が、昨季の全国大学選手権4強の京都産業大を後半に突き放した。

前半3分、京産大がゴール前の右ラインアウトからモールを押し込んで先制。

早大は同9分、相手陣深くまで攻め込みながら、ラインアウトがノットストレートとなり、スクラムでも反則を犯してチャンスをつぶした。だが、同10分にバックスが大きく展開し、最後はプロップ亀山昇太郎(2年=茗渓学園)が飛び込み5-5とする。

同13分にも京産大はモールからトライ。前半は一進一退の攻防となり、早大が19-17の2点リードで折り返した。

後半4分に早大は中央付近のスクラムから右へ展開。バックスの突破からSHへのリターンパスで防御を崩し、最後はCTB野中健吾(1年=東海大大阪仰星)が右中間へ。早大は同10分、24分と強力FWの京産大を相手にモールを押し込んでトライを挙げた。

前半はトライ数3-3も、後半は3-1と早大が地力の差を見せつけた。

京産大は68-26で大勝した日大戦から中1日。前日24日には明大と実戦練習を組んでおり、後半に差が出たのは疲労が影響した。

スクラムが看板の京産大はFW第1列に野村三四郎(4年=西陵)、李淳弘(2年=大阪朝鮮)、渡辺龍(4年=甲南)を起用。昨季の快進撃を支えたタックルに定評のあるフランカー三木皓正(3年=京都成章)、WTB船曳涼太(3年=神戸科学技術)らは故障で長期離脱している。