柔道の世界選手権(10月6~13日、タシケント)に出場する男子日本代表が26日、東京・味の素NTCで会見し、男子100キロ超級の斉藤立(国士舘大)が「1つ1つの試合に自分の全ての命をかけて勝ちにいきたい」と誓った。

初出場20歳にとって、15年に54歳で亡くなった五輪2連覇の父仁さんも世界一をつかんだ舞台への挑戦になる。24年パリ五輪へ向けても重要な一戦になるが、「他の選手に比べて何もないので、何もないからこそ出せる力もある。そういう力が大事だと思います」と初々しく謙遜しながら、勝利への意識ものぞかせた。

この日午前中の稽古では、東京五輪100キロ超級を制したルカシュ・クルパレク(チェコ)とも組み合った。世界選手権を前に日本で武者修行する金メダリストに、「トリッキーな柔道で、関節も寝技もある。すごく警戒する選手ではありますが、組んで投げる自分の良さを生かして、本戦で当たったら戦っていきたい」と見定めていた。