ラグビーの「アサヒスーパードライ・チャレンジシリーズ」の第2戦が8日に福岡・ベスト電器スタジアムで行われ、日本代表で構成された「JAPAN XV」がオーストラリアA代表と対戦する。

過去、正代表とのテストマッチを含め、オーストラリアには11戦全敗。07年ワールドカップ(W杯)では3-91と大敗しているが近年、日本は世界と戦える力をつけており、昨年10月23日のテストマッチ(大分)では23-32と接戦に持ち込んだ。

今回の3連戦はテストマッチ扱いではないものの、第1戦(1日、秩父宮)は22-34の惜敗。オーストラリアからの初勝利が近づきつつある。

6日は登録メンバーを発表し、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が会見した。第1戦を振り返り「勝てた試合だと思っている。ペナルティーやミスをすると、最終的には勝てないということを学ぶべき。今週もいい試合をしたい」と語った。

19年W杯日本大会メンバーのフランカー姫野和樹、NO8リーチ・マイケル、WTB松島幸太朗らを先発で起用。首の手術を受けたCTB中村亮土が復帰する。

同HCは「(松島は)クオリティーの高い選手。(姫野、中村らも含め)彼らのコンディションを上げることが必要だ。試合に出て自信をつけることが重要になると考えている」。さらに、中村については「少し腰の筋肉をケガしていた期間もあったが、素晴らしい選手。タフさとスマートさがあり、彼の経験は特に試合の後半に必要となるだろう」と信頼を寄せた。

一方のオーストラリアAは、この日発表した先発15人のうち、8人が同国代表のキャップを持たないメンバー構成となった。最多キャップはフランカーネッド・ハニガンの21。特にバックスはWTBスリ・ヴニヴァルが1キャップを保持している他は、全員がノンキャップの選手が出場する。

レギュラークラスの選手も出場する日本にとっては、結果が求められる試合になりそうだ。

現役時代、ジョセフHCは福岡が拠点のサニックスに在籍。なじみの焼き肉店もあったそうで「フクオカに戻れるのはうれしいね。長いこと行けていなかった。サニックスは廃部になってしまったけど…」と懐かしそうに当時を思い出していた。

日本はオーストラリアAとの3連戦の後、29日に国立競技場でニュージーランド代表と対戦。11月の欧州遠征では、12日にイングランド代表(トゥイッケナム)、20日にフランス代表(トゥールーズ)と激突する。

 

 

◆JAPAN XV 登録メンバー

 

1 クレイグ・ミラー(埼玉=6C)

2 ☆坂手淳史(埼玉=30C)

3 垣永真之介(東京SG=11C)

4 ワーナー・ディアンズ(BL東京=4C)

5 ジャック・コーネルセン(埼玉=9C)

6 下川甲嗣(東京SG=0C)

7 姫野和樹(トヨタ=22C)

8 リーチ・マイケル(BL東京=75C)

9 斎藤直人(東京SG=8C)

10 李承信(神戸=3C)

11 シオサイア・フィフィタ(花園=9C)

12 中村亮土(東京SG=30C)

13 ディラン・ライリー(埼玉=7C)

14 松島幸太朗(東京SG=44C)

15 山中亮平(神戸=24C)

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16 堀越康介(東京SG=5C)

17 三浦昌悟(トヨタ=9C)

18 木津悠輔(トヨタ=5C)

19 小瀧尚弘(神戸=11C)

20 テビタ・タタフ(東京SG=12C)

21 流大(東京SG=27C)

22 中野将伍(東京SG=5C)

23 ゲラード・ファンデンヒーファー(東京ベイ=3C)

 

※ ☆は主将、Cはキャップ数