B1仙台89ERSが5日、アウェーで行われる三河戦(8、9日)に向けチーム練習を行った。

昨季、21年12月に特別指定選手としてチームに合流し、今季プロ契約を結んだ岡田泰希(23)が、開幕節2試合で23得点と躍動。第1戦では得意の3点シュート(3P)を3本沈め、勝利に貢献した。仙台のスーパールーキーがB1にも臆することなく、実力を発揮する。

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昨季のプレーオフでは9試合中8試合に先発で起用され、1試合平均8・4得点。クオーターファイナル福島戦では3戦連続で日本人最多得点をマークし、ルーキーながら6季ぶりのB1復帰に大きく貢献した。開幕の1、2日京都戦は、自身にとって大学時代にも到達できなかった「1部」初挑戦であったが、第1戦で日本人最多の15得点、第2戦でも一時逆転のミドルシュートや、難しい体勢から3Pを決めるなど8得点を挙げ、スコアラーとして存在感を見せた。

B1デビューを果たした岡田は「やれる部分はある」と語り、2試合で4本の3Pを決めきれたことに手応えを感じた。一方で「ドライブをあまり見せられなかった」と攻撃の起点になれなかったことを反省。三河戦に向けて「ゲームの調子を決めるのは最初。それをどれだけレベル高く設定して試合を組めるかというのが大事になると思います」。京都との第2戦でゆるく入ってしまったディフェンスを見直し、仙台が信条とする強度の高いディフェンスを心掛ける。

岡田は、試合前日に好物を食べるのがルーティンだ。マイブームは「海鮮丼」。岡田は「京都に行く前に海鮮丼を食べました。最近は(海鮮丼が)多いですね」と語り、海鮮の中でもタイが好きだと明かした。「愛媛はタイが有名なので…」。愛媛出身の岡田にとって、愛媛の県魚でもあるタイはなじみ深い。天然のマダイは秋から冬にかけてが旬。これからさらにおいしくなるタイに岡田は「楽しみですね」と笑顔を見せた。「タイ」とともに、ますます脂が乗るスーパールーキー「タイキ」に注目だ。【濱本神威】