みなさま、お久しぶりです。仙台89ERSヘッドコーチの藤田弘輝です。私のコラム「Ascend 89ERS」も2シーズン目に突入しました。今回はB1開幕節・京都戦を振り返ります。

第1戦は92-65で、記念すべきB1開幕戦の勝利を飾ることができました。まず、第1Qを24-9と、集中した入りができたのがすごく良かった。相手を65得点に抑えたのをはじめ、2桁得点5人など、「仙台89ERSらしいバスケット」をして勝ち切れたのが非常にうれしかった。私たちはB1に上がるまで多くの方に助けていただいて、ここまで来ました。そういったブースターやサポートしてくれた方々が待ち望んでいたB1開幕戦だけに勝利を見せることができて本当にうれしかったです。

逆に第2戦は、65-66で1点差負け。非常に悔しい負けで、みすみす1勝を逃しました。私たちは選手の能力だけで勝てるようなチームではありません。だから、本当に毎試合、1ポゼッション、1ポゼッションで準備して、ハードに戦術を遂行していかないと戦えない。口ではシーズンスローガンに掲げた「粘り強く、泥くさく戦う」という意味の「GRIND!」や「ハードワークでは誰にも負けない」とか言っていますが、こんな戦いをしているようではただの言葉。特に第1Qと3Qの入りが悪かった。この負けをいいレッスン(教訓)にしてほしいし、今後に生かしていきます。

8、9日はアウェーで三河戦があります。開幕節は連勝できませんでしたが、ハードワークを体現した試合をして仙台に戻り、ホーム開幕の14、15日宇都宮戦に臨みたいと思います。今シーズンもみなさま、多大な“黄援”をよろしくお願いします。

<第1戦>

6季ぶりに復帰したB1の舞台で最高のスタートを切った。今季から加入したネイサン・ブースの18得点を筆頭に2桁得点が5人。昨季まで京都に所属した加藤寿一をはじめ、片岡大晴、寒竹隼人の京都OBも躍動。27点差の圧勝が光った。

<第2戦>

第1Q序盤から京都の勢いに押され受け身となり、12-24といきなり12点のビハインドを背負った。第4Qに猛追し、残り2分19秒で60-59とこのゲームはじめてリードを奪ったが、残り12秒での渡辺翔太のファウルが響き、競り負けた。