初の8強を目指す日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク13位)が米国(同6位)に屈し、開幕2連敗となった。

3組各4チームで行われている1次リーグは、各組上位2チームと、3位のうち上位2チームが準々決勝に進む。後がない日本は23日にイタリア(同5位)との最終戦に臨む。

一時は歴史的勝利がちらついた。W杯優勝経験を持つ米国との対戦は28年ぶり。前回は94年W杯で戦い、0-121と完敗した。それでもこの日、前半4分に相手陣ラインアウトから狭いサイドを崩してSH阿部恵(24=アルカス熊谷)が先制トライ。前半は前に出て、2人がかりで止めるタックルで相手を1PGに抑え、5-3で折り返した。

後半は最初のトライを献上して5-8。それでも11分には速攻からWTB名倉ひなの(25=横河武蔵野)が「全員がオプションになってくれてテンポも良く、ハーフ団が前を見て攻撃してくれていたり、FWがしっかり前に出てくれていた。信頼しきって自分も前に出られた」と右隅に飛び込み、再び2点のリードを奪った。だが、15分に逆転トライを許すと、地力に勝る相手の突破を止めきれず、後半だけで4トライを献上。ノーサイドの笛が鳴ると、選手たちは涙を流した。

カナダ人女性のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)の指導で成長し、22年に入ってオーストラリア(同7位)、アイルランド(同9位)から歴史的な初勝利。28年前は121点差をつけられた相手にも、必死に食らい付いた。

プロップ南早紀主将(26=横河武蔵野)は「自分たちがやろうとしていることを試合で出すことはできた。前半はゲームを支配できた」と一定の手応えをにじませつつ「試合の中で来るチャンスを自分たちでつかみとるのが、今の私たちに必要なことだと思います」とキッパリ。マッケンジーHCも「2試合負けたからといって、物語が出来上がるわけでもなく、全ての結果が決まるわけでもない。ポジティブな要素もあるし、試合をコントロールする能力もあるので、自分たち次第だと思う」とイタリア戦を見据えた。【松本航】