関大が4連勝で次節から“全勝決戦”に臨む。

エースQB須田啓太(2年=関大第一)が第1クオーター(Q)8分58秒の先制TDパスを皮切りに、ランを含めて3TDの活躍。後半を担ったQB浜口真行(4年=池田)も82ヤードを通すなど、3TDで存在感を示した。

次節30日はヨドコウ桜スタジアムで昨季、1点差で涙をのんだ立命大とリーグ優勝に向けた「サバイバル戦」に臨む。

関大はQB両輪が機能した。点差をつけた後半は、背番号「10」の浜口に司令塔は託された。その期待に応える。第3Q9分40秒、WR北川皓太(3年=星稜)へ82ヤードのロングパスを通し、TDを決めた。ショートを含め、パスだけで3TD。前節の甲南大戦ではミスがあり「練習からインターセプトが続いていた」という浜口の悩みも一気に吹き飛ばした。

現状、須田の後に控えるセカンド的な立場だが、最終学年でもちろん甘んじる考えはない。「『いいプレーをしなければ』と気持ち的に余裕がなかった。でもこの日のプレーは今後につながると思う。次は立命大戦だし、重要な試合を任せられるようになりたい」と気合をみなぎらせる。

須田も先輩に譲る気持ちは毛頭ない。「(昨季立命大に敗れた)1点差を忘れたことはない。(チームの)爆発力、能力は負けていない。全力ですべてをぶつけたい」。

浜口との「ダブルQB」で全勝対決を制す。