第1シードの今井慎太郎(29=イカイ)が12度目の挑戦で初優勝で号泣だ。

第4シードの関口周一(31)に7-5、4-6、6-3のフルセットで勝ち、昨年に続く決勝進出で初の栄冠を勝ち取った。今井は、大卒のプロ選手としては、87年の西尾茂之以来35年ぶりの優勝となった。

優勝の瞬間、今井はコート上に倒れ込み、立ち上がれないほど喜びを表した。「気持ちだけは引かないように心がけた。最後は、その部分が少しだけ上回った」。13年3回戦敗退から、8強、4強、準優勝と、年々、1歩ずつ階段を上がり、最終的に栄冠を手にした。「もどかしかったが、毎年、成長も感じられた」。

添田豪の引退セレモニーに訪れた錦織圭から「おめでとう」と声をかけられた。試合には「ガチガチだったね」と言われたが、今井は「そのとおりです」と、優勝した今だからこそ、豪快に笑えた。

早大4年の15年全日本学生で優勝し、翌年、卒業と同時にプロに転向した。大卒は遠回りと言われるが「僕にとっては必要で大事な4年間だった」。ジュニア時代は「波が激しかった」が、大学に入り「メンタル面を培った」。29歳での初優勝だが、決して遅咲きとは言わせない。