ウィザーズの八村塁(24)とネッツの渡辺雄太(28)による、今季初の日本人直接対決が繰り広げられた。

ホームのウィザーズの八村は第1クオーター(Q)残り約5分から登場し、対するネッツの渡辺も同クオーター残り約2分からコートへ。日本人対決は通算4度目で、2人が同時にコートに立つのは今年2月以来3度目。マッチアップする直前に笑顔を交わした2人だが、ホイッスルが鳴ると激しい攻防が繰り広げられた。

第1Q残り1分でまず渡辺が3点シュートを決めた。第2Qには渡辺のディフェンスで八村の得点を阻止。同クオーター残り約8分で八村が下がった。

後半にも2人は白熱のマッチアップを展開。第3Q残り5分を切ったところで同時にコートに戻ると、第4Qには渡辺のシュートを八村がブロック。一方の渡辺も攻守で存分に存在感を発揮した。

ネッツの新人で神奈川県横須賀市生まれのキャメロン・トーマスも出場。“日本生まれ”の3人選手が同時にプレーする時間帯も長くあった。

この試合の渡辺は計24分2秒プレーし、2試合連続2桁で移籍後最多となる14得点をマーク。8リバウンド、2ブロック、1スチール。一方の八村は計17分41秒出場して2得点、2リバウンド、1ブロックの成績だった。

試合後は渡辺が八村のほうに歩み寄り、コート上で会話を交わした。

ウィザーズとネッツは今季計4度対戦。次回は30日(日本時間12月1日)にブルックリンで行われる。その後は同月12日(同13日)にワシントン、来年2月4日(同5日)にブルックリンで顔を合わせる。

◆過去の日本選手直接対決

▽19年12月14日 グリズリーズ128-111ウィザーズ(メンフィス) 第2クオーター(Q)途中でグリズリーズの渡辺が投入され、その約2分半後の残り7分42秒、先発出場からいったんベンチに下がっていたルーキー八村が再びコートに戻り、NBA史上初の日本人同時出場が実現。ほどなくして渡辺はベンチに戻り、最終Qで渡辺が再起用されたときには八村がベンチに退いていたため、2人の共演時間は1分9秒にとどまった。

▽20年2月9日 グリズリーズ106-99ウィザーズ(ワシントン) このシーズン2度目の日本人対決。ウィザーズの八村は先発で約25分出場してダブルダブルをマークする活躍。一方のグリズリーズ渡辺は途中出場で10分間プレーした。とはいえ、この日は2人が同時にコートに立つ時間帯はなかった。

▽22年1月21日 ラプターズ109-105ウィザーズ(ワシントン) どちらかが出場すればもう一方は欠場するなど、幾度もの“すれ違い”を経て約2年ぶり3度目の日本人対決が実現。ともにベンチスタートで、第1Q残り4分25秒からほぼ同時にコートに入った。八村がまずジャンプシュートを放つと、こぼれたリバウンドを渡辺が確保するなどした。第2Qが始まってほどなくして渡辺はベンチへ。後半の渡辺の出場はなく、日本人選手の同時オンコートが実現した時間は前半の計5分47秒だった。