フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日、イタリア・トリノで開幕する。7日は公式練習が行われ、世界王者の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が調整。直近2年はコロナ禍で中止となり、昨季も権利を得たが4年ぶり出場となる。山本草太、三浦佳生、佐藤駿の日本勢や、世界初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)成功者、18歳マリニンら年下に囲まれ「僕も置いていかれないようにしたい。お互い高め合いたい」と誓った。

フリー「G線上のアリア」をかけての通しでは、4種5本の4回転を含めて全てのジャンプを着氷。充実した調整で、8日(日本時間9日)のショートプログラム(SP)に備えた。初優勝が懸かる舞台に向け「自分の演技次第で悪かったら無理。ついてくるものなのかなと思います」とし、まずは練習の成果をぶつけていく。(トリノ=松本航)