ペア結成1季目の村上遥奈(14)、森口澄士(すみただ、20)組(木下アカデミー)が5位発進した。

46.80点を記録。2回転のツイストリフトやダブルアクセル(2回転半)などで加点を得たが、最終盤のデススパイラルが0点だった。

村上は「すごく楽しんで滑り切れたのはよかったです。ただデススパイラルが悔しいので、フリーではちゃんとできるようにしたいです」と10日のフリーを見据えた。

シニアでは愛称「りくりゅう」の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が、世界トップを争う存在。日本フィギュア界では、次に続く存在の台頭が大きな課題となっている。「はるすみ」の2人は、シングル選手としても12月下旬の全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)進出を決めている実力者。森口は「りくりゅう」へ尊敬のまなざしを向け「自分たちが『これからトップにいきたい』という目標がある中で、道しるべ。ついていかせていただく存在。世界トップに立ってくださることが、とても自分たちのモチベーションになるので、毎日、練習を頑張れている理由でもあります」と明かした。

国際オンライン取材のコメントは次の通り。

【村上】

演技をする前に、先生方からも言われたんですけど『この大きな舞台に立たせていただけることに感謝して楽しんできてね』と。ちゃんと楽しんで感謝しながら滑り切れたと思います。

【森口】

この舞台に立たせていただけてありがたく思っていますし、とてもレベルの高いメンバーの中で滑ることができて、これからの自分たちの成長材料にもなっているんじゃないかなと。うまく生かしていこうかなと思っています。

-いつ出場を知り、どう準備してきたか

【森口】

知ったのは出発の4日前なので木曜日(1日)に知りました。準備としては、全日本ジュニアの後、世界ジュニアに向けた軽いオフを取っていたので、少し調整にも苦戦しましたけど、感覚を戻そうと。できることを最後まで精いっぱいやって取り組んできました。

(トリノ=松本航)