冬の国内開幕戦に臨んだ葛西紀明(50=土屋ホーム)は合計200・5点で13位タイだった。

1回目87メートルで19位につけ、降雪による中断もあった2回目は悪条件の中でも83メートルを飛び、順位を上げた。「もうちょっと上に行きたかった。シングル(1ケタ順位)には普通に入れる調子だと思っていたので」と肩を落とした。

11月中旬からのスロベニア合宿で調子の良さを感じていただけに「期待感を持って挑んだ試合だった。結構、心の中は腹が立っています。悔しいです」と残念がった。優勝したのは14年ソチ五輪団体でともに銅メダルを獲得した竹内択(35=チームtaku)だった。合宿では一緒に練習していて「スロベニアでは勝っていたので」とライバル心を燃やしていた。

18日は同会場での吉田杯に出場予定。1月のW杯札幌大会出場を目指しており、代表入りへはずみをつけるためにも「運を引っ張って上位に食い込まないと」と、気持ちを奮い立たせていた。

○…女子の岩崎里胡(17=下川商)が北海道勢最高の3位に入った。冬のシニアの大会では初の表彰台。1回目は最長不倒の94・5メートルをマークして首位に立ち、2回目87・5メートルだった。14年ソチ五輪の高梨沙羅にあこがれてジャンプを始めた地元名寄市出身の高校2年生は「結構緊張したけど、まずまずのジャンプができたので良かった」と振り返っていた。