同世代に負けず、さらなる高みを目指す。Wリーグ・アランマーレ秋田は17日、秋田市内で調整。10日のホーム東京羽田戦で昨季に並ぶ2勝目を収めたチームは24、25日、アウェーで日立ハイテクと対戦する。相手には1試合平均18・8得点で185センチのダラーメ・マレム・ドイ(25)がおり、嘉陽梨佳子(23)は「大きい選手を起点にした3ポイント(3P)という攻めに対し、中をどれだけ抑えつつ、3Pの回数を減らすかにかかってくる」と勝利へのポイントを挙げた。

在籍2年目のホーム開幕前。1人の野球選手に刺激を受けた。楽天ドラフト5位のNTT西日本・平良竜哉内野手(24)は小学時代から知る仲で、同じ前原高(沖縄)に進学。九州共立大では指名漏れを経験し、社会人野球での2年を経てプロ入りを決めた。指名後に祝福の連絡をした嘉陽は「まだプレーヤーを続けている人が周りにいるだけで心強い。これからもお互いに頑張ろうという感じです」と笑みを浮かべた。

東京羽田との2戦は先発メンバーから外れ、出場時間は6分にとどまるが「チームに何が必要か、自分の何のプレーが求められているのかを常に意識して練習に取り組んでいる」と、チーム第一を考えながら前を向く。20日に誕生日を迎え、日立ハイテク戦が24歳で臨む最初の試合。「自分がマークされるのであれば大きい選手。外でも中でも攻めて(相手と)駆け引きをして戦いたい」。勝利のために、役割を全うする。【相沢孔志】