今季の東京選手権王者の江川マリア(19=明治大)が128・19点をマークし、3位に入った。インカレ初出場で躍動し、2位との差は1・78点だった。

ジャンプを着氷させる度に、演技に余裕が生まれた。1本目の3回転ルッツ-2回転トーループを決めると、ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプも2本成功させた。最後の3回転サルコーは転倒となったが、曲調に合わせて表情を変化させ、世界観を演出した。

演技後はうなずきながら、手応えを口にした。

「とにかく落ち着いて滑ろうと思っていて、最後に失敗はありましたけど、途中までは集中力を切らさずに滑れたのでよかったと思います」

2週間前の全日本選手権では22位。大舞台での緊張が演技にも表れ、目標の10位以内へは届かなかった。

「後から自分の映像を見ても、『あー、緊張してるなぁ』って顔をしてました」

プレッシャーを感じながらも、どう“見せる演技”を披露するのか。そのヒントを、所属するMFアカデミーの仲間から得ようとしている。

「ジャンプが得意じゃなくても、表現力がすごい選手もたくさんいますし。毎日、一緒に練習する中で刺激をもらっていることも大きいです」

1月下旬には冬季国体(27~31日、青森・八戸市)を控える。1つ1つの言葉を丁寧に発し、真剣な表情で意気込んだ。

「国体はショートもフリーも両方そろえられるよう、また練習したいなと思います」

全日本から1カ月。余裕のある演技を、青森のリンクでも表現する。【藤塚大輔】