昨年の全国選手権(ウインター杯)に出場した静岡県の王者と女王が優勝した。男子は藤枝明誠が浜松開誠館に、101-61で大勝。3戦全勝で3大会ぶり8度目の頂点を奪取した。女子の浜松開誠館も沼津に78-49と快勝。3戦全勝で6大会連続6度目の優勝を飾った。この4校と最終順位の男子2位・飛龍、女子3位・藤枝順心の計6チームが、来月11、12日に行われる東海新人大会(袋井市・エコパアリーナ)に出場する。【倉橋徹也】

女子の浜松開誠館が女王の貫禄で、県内高校との公式戦連勝記録を「127」に伸ばした。期間中、部員の約半数がインフルエンザ罹患(りかん)。ほぼ選手交代できない状況で臨んだが、三島正敬監督(47)の「2年生がまとまって頑張ろう」の声に選手がこたえた。これで県内高校大会を19連覇とした。

主力2選手をけがや体調不良で欠く中、ダブル主将でともにフォワードの望月秋桜(2年)と蔀(しとみ)桃菜(2年)がチームをけん引した。2人合わせて39得点。望月は、第1クオーター(Q)こそ相手守備に苦しめられたとしつつ、「第2Qから自分たちがやるべきことをしっかりやって得点につなげられた」と振り返った。全国選手権に出場したフォワード後藤音羽(1年)も積極的に中を攻め、両チーム最多26得点で勝利に貢献した。

今大会で成長をみせたのはフォワード渡辺妃芽莉(2年)だ。予選トーナメントで良いプレーを披露し、先発の座を射止めた。この日の試合でも10得点。指揮官から「期待にこたえてくれた」と言われ、「東海大会に向けてもっとレベルアップしたい」と意欲をみせた。蔀も「東海大会では挑戦者として泥くさくプレーしたい」と目標を掲げる。新チームになった女王は、その歩みを止めない。