富士見が女子決勝で三島南を2-1で下し、2大会連続6度目の優勝を飾った。男子は聖隷クリストファーが、2-0で静清を退け、2大会連続11度目の頂点に立った。コロナ禍で3年ぶりの開催となった同大会。昨季県2冠(総体・選手権)に輝いた両校が、新チームでも県制覇を果たした。男女で決勝進出した4校と、県4強入りした4校(女子は沼津西と静岡サレジオ、男子は御殿場南と浜松修学舎)の計8校が、東海選抜大会(3月18日開幕、岐阜県)に出場する。【山口昌久】

新生・富士見が、先月の全日本高校選手権(春高バレー)で、コロナ禍で出場辞退した悔しさを晴らした。昨秋選手権県大会と同一カードとなった三島南に、2-1で接戦を制した。1-1で迎えた最終第3セット。19-22の劣勢から、連続サービスエースなどで粘り24-24の同点。相手のマッチポイントを1度切り抜けて27-25で振り切った。

甲斐健悟監督(39)は「ケガ人が多く直前でポジションも変更。そんな中でも、最後まで選手は落ち着いて頑張ったと思う」とねぎらった。エースで主将のOH渡辺実羽香(みうか、2年)が右足骨折の手術のため戦線離脱。旧チームからのレギュラーのOH八田舞花(2年)が20得点(アタック16、ブロック3、サーブ1)、MB高杉杏梅(2年)が19得点(アタック15、ブロック2、サーブ2)と、チームを引っ張った。代役でゲームキャプテンを務めた八田は「内容は良くなかったが、勝ててよかった。今回、チームをまとめる大変さがよくわかった」と実感を込めた。

激戦を乗り切った指揮官は、今大会を振り返り「今大会の収穫はセンター戦を意識して戦えたセッターの成長」と、身長159センチセッター野口優奈(2年)の存在を挙げた。野口は「今日は単調な攻めになったところは反省。一緒に戦った先輩の思いを背負って今後も頑張りたい」と力を込めた。新人戦で初タイトルを手にし、今年も“常勝”気流に乗るつもりだ。