ラグビー「リーグワン」1部の埼玉(旧パナソニック)が、2連覇へ全勝ターンを決める。

前半戦最後の一戦となる花園(旧近鉄)戦(18日、埼玉・熊谷ラグビー場)を前にロビー・ディーンズ監督(63)が17日、オンライン会見に出席。左プロップで先発する日本代表の稲垣啓太(32)が通算100キャップ(前身のトップリーグ含む)となり「節目の試合をお祝いできるのは運がいい」と喜んだ。

かつてオーストラリアを率いた名将は、稲垣が入団2年目の14年に監督就任。若手の頃はパスではなく相手に当たることを選ぶことが多く、引き出しを増やすためにパスの重要性を説いたという。「時にはパスすると見せかけて、当たりにいく。長い時間がかかった」。それでも課題を克服し「彼のプロ意識には感動させられる。正直さが仕事にも表れている」と評した。

W杯2大会連続出場の「笑わない男」は、ラグビー界屈指の人気を誇る。同監督は「とてもユーモアに優れたところも強み。ファンの皆さまには、笑わないので分からないと思いますが…」とニヤリ。チームは不戦敗を除き、リーグワン発足からここまで23戦無敗。盤石の首位固めで、功労者の節目を祝う。【松本航】