車いすテニス男子で、全てのグランドスラム(4大大会)とパラリンピックを制覇する「生涯ゴールデンスラム」を達成した国枝慎吾さん(39)に国民栄誉賞が授与されることが決まった。

パラスポーツ界からは初の受賞。18年の羽生結弦さん(当時23=個人最年少)以来5年ぶり、通算28例目となった。授与式は17日に官邸で行われる。

決定を受け、マネジメント契約を結んでいるIMG Tokyoを通じて国枝さんがコメントを出した。

このたびは、国民栄誉賞決定の知らせを聞き、大変光栄に思うとともに、身が引き締まる思いです。

国民栄誉賞は、車いすテニスを始めるきっかけを作って頂いた地元のテニスクラブ、先人の方々、私の選手活動を支えてくれたチームスタッフ、スポンサー、関係者、家族、そしてファンの皆さまの情熱が認められたものとして受け止めています。

東京パラリンピックでは無観客ではありましたが、多くの国民の皆さまからの期待と声援を肌で感じ、人生最大の経験をさせて頂きました。今回、国民栄誉賞を受賞させていただくことで車いすテニスのみならず、パラスポーツ界のさらなる発展につながることを祈念いたします。

私自身、これからは車いすテニスを通じて経験させて頂いたことを生かして、スポーツ界や社会に少しでも貢献できるよう活動していきたいと思います。

ありがとうございました。

国枝慎吾