花園近鉄ライナーズが“昇格初年度対決”で痛恨の逆転負け。今季初勝利を逃し、開幕からの連敗は10になった。
前半を12-21で折り返し。後半7分にWTBジョシュア・ノーラのトライと、ゴールも決まって2点差。同18分のPGで22-21と勝ち越した。
残り時間は約20分。勝てる-。
その思いが、油断になったのか。ここから、花園は“ひ弱さ”を露呈した。
同22分には、敵陣に入りながらリードを明け渡してしまう。長くラインを敷く相手CTBに、フェイントだけであっさりとスペースを破られてトライを献上。4分後にも単純なタテへの突破をタックルが高く、1発で抜かれて連続トライを与えた。
水間良武ヘッドコーチ(HC)は「簡単なタックルミス。個人のミスで簡単にトライを取られてしまったのが、まだ足りないところ」と指摘した。
CTBで起用し続けてきたシオサイア・フィフィタを、日本代表と同じWTBに配置転換。すると前半34分にキックパスからフィフィタが今季初トライ。リードを許した後半33分にも左サイドを走り、最後は元オーストラリア代表SHウィル・ゲニアがトライするなど、フィフィタは“1トライ1アシスト”の活躍だった。
同HCは「見ている人の心に感じるものがあったのでは」と言うように、確かにこれまで以上に見せ場はあった。
ただ、勝ちきれない。
前半4分にもゴール前10メートルまで攻め込みながら勝負どころでラインアウトのミス。同11分にも敵陣でラインアウトが合わず、前半はノッコン、ターンオーバーでチャンスをつぶした。
主将のフランカー野中翔平は「いいところもたくさんある」としながらも「自分たちで自分たちの首を絞めてしまった」と悔やむ。
“勝ち試合”のはずが、勝ち点1すら奪えず。同じ昇格初年度でも相模原の4勝目に対し、いまだ花園は未勝利だ。
スコットランド代表ロックのベン・トゥーリス、WTBセミシ・マシレワらが不在。同HCは「出ていないということはケガをしているということ。来週、再来週に帰ってくる選手はいない」と苦しい台所事情もある。
それでも、課題を修正しなければ、このまま1勝もできずにシーズンが終わってしまう。


