12年ロンドン五輪で銀メダル2個、銅メダル1個の入江陵介(33=イトマン東進)が、男子100メートル背泳ぎで10連覇を飾った。

07年から10連覇した200メートルに続く大台で、8大会連続出場となる世界選手権代表に内定。だが、53秒46(派遣標準記録53秒74)と想定より振るわず「内定はうれしく思いますが、久しぶりにこんな遅いタイム。悔しい気持ちの方が大きい」と首をかしげた。

伸びきらなかった。前半の50メートルは「キャパ以上の速さ。感覚とタイムが一致していない」と25秒71。09年の日本記録時の25秒60に近いタイムで入った分、後半にスピードを維持できなかった。

世界選手権への初出場は200メートル背泳ぎで銀メダルをつかんだ09年ローマ大会。“高速水着”が話題となった時代だった。あれから14年が経過したが、トップレベルを保てている理由を「満足をすることが常にない。五輪で金メダル、世界一の景色を見たことがない。世界にはもっとすごい選手がいる」と明かす。

7位だった昨年世界選手権の表彰台ラインは51秒98。この日の出来に「もう1度作り上げていきたい。日本開催の世界水泳。表彰台に上がりたい」と意欲は尽きない。33歳の視線は世界に向いている。【松本航】