女子400メートル個人メドレーで東京・淑徳巣鴨高2年の成田実生(みお、16=金町SC)が2冠を達成した。4分36秒89で初V。派遣標準記録4分38秒53を突破し、優勝した200メートル個人メドレーに続き世界選手権(7月、福岡)代表に内定した。
前回女王の谷川亜華葉(イトマン近大)も2位で代表に内定。女子50メートル自由形は池江璃花子(22=横浜ゴム)が24秒74で3連覇し、100メートル自由形、50、100メートルバタフライと合わせて2年ぶりの4冠に輝いた。
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客席に手を振り、池江は笑顔でスタート台に向かった。前日8日の50メートルバタフライ決勝は、前だけを見て歩く集中モード。一夜明け、この日は違った。「絶対に優勝する、って決めていたし、できると思っていたので心に余裕があった」。1回だった息継ぎも無意識だったほど、自然体で50メートルを泳ぎきった。世界選手権の派遣標準記録(24秒70)には0秒04届かなかったが「期待を背負いすぎて、きついなと感じるのも嫌」と前向きに捉えた。
調整法もピタリとはまった。今回は大会1週間前までスプリント練習を控え、持久力を高めた。初日の100メートルバタフライに始まり、徐々に距離が短くなる日程。レースの競り合いも刺激になり、大会中にも短距離への対応力が増していった。体力面は「『まだ22歳』と思うんですが、22歳のきつさは結構すごい。去年の自分とも全く違う体」と苦笑いしつつ、白血病から復帰後の自己ベストで締め「本当に大きな1歩を踏み出せた」と4冠を喜んだ。
約3カ月後には6年ぶりの世界選手権を控える。白血病発覚前の18年12月には、米フラッグスタッフで高地合宿を実施。復帰後は周囲も心配し、高地での練習は避けてきたが「自分的には問題ないと思っている。来年はできないので、徐々にチャレンジしていきたい」と選択肢に挙げた。自国開催の舞台へ、エネルギーは満ちた。
「この数年の悔しかった思いを、国際大会で、ぶつけていきたいと思います」
7月、福岡でさらに進化した姿を見せる。【松本航】


