今年7月に福岡市で開催される競泳世界選手権に向けた公開練習が13日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われ、3大会ぶりの出場となる鈴木聡美(32=ミキハウス)がメダル獲得に意欲を示した。

9日の日本選手権では、女子50メートル平泳ぎで30秒44を記録し、優勝。32歳で自己ベストを5年ぶりに更新する泳ぎで、手応えをつかんだ。「今はやる気に満ちあふれた気持ちでいっぱい。29秒台を出せば、あわよくばメダル争いになるんじゃないか」と、充実感たっぷりに語った。

日本選手権では派遣標準記録に0秒09届かなかったものの、救済措置により晴れ舞台出場が決まった。「選考してくださったスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱい」と万感の思いを口にし「その期待に応えたい」と世界を相手に活躍を誓った。

福岡・遠賀町の出身で、世界選手権は地元開催。家族や仲間からひっきりなしに連絡が届いているという。「(反響が)すごいことになっている。応援していただいているんだと再確認できたので頑張りたい」。携帯の充電がなくなるまで返信するという。、こまめな性格。結果で恩返しする。【勝部晃多】

■大橋、復活誓った

東京オリンピックの女子200メートル、400メートル個人メドレーで2冠を達成した大橋悠依が復活を誓った。200メートル個人メドレーで世界選手権の出場をつかんだ日本選手権では、終盤に16歳の成田に逆転を許して0秒09差の2位。2月には左かかとのしこりを治療した。それでも「夏を迎えればワクワクする気持ちも戻ってくる」ときっぱり。「まずは決勝にちゃんと残る」と、巻き返しを誓っていた。