バスケットボールB2リーグに来季昇格するベルテックス静岡のPG大石慎之介(35)がこのほど、本紙の取材に応じた。2018年のチーム創設期メンバーは、昇格をつかみ取るまで「長かった」と表現。「1季目の目標を、ようやく達成できた」と続けた。
古傷の影響などで大石の今季出場は、19試合128分だった。しかし、チームの精神的支柱。ベンチにいるだけで存在感を示し、チームメートにいい影響を与えた。コートに立てば自らを鼓舞。計31得点で勝利に貢献した。ファクンド・ミュラー監督(49)体制3季目の今季を「誰でも点が取れるのが強みだった。戦術などが浸透し、守備も強固になって大崩れが少なかった」と分析した。
チームはレギュラーシーズンで一時、首位に立った。だが上位対決の第21、22節で4連敗。順位を落とした。「あの連敗があったことで我慢強くなれた」。3位でプレーオフ(PO)に進出すると、東京U(同6位)との準々決勝初戦を逆転勝ち(68○65)。「POに入って、チームがより1つになれた」と、決勝進出までの快進撃を振り返った。
同時に、東京U戦の行われたホーム沼津市総合体育館の客席がオレンジ色に染まった光景や、さいたま(同2位)とのアウェー準決勝2戦目(70●82)に約200人のブースターが駆けつけてくれたことに感謝。「あれがチーム4季の歴史」と話し、地元に根ざしたクラブに成長したと実感を込めた。
舞台がB2に移る来季は厳しい戦いが予想される。「B3とは個のレベルが格段に違う」。攻守で組織力も問われ「どう強くし、どう戦うかが課題」とした。またB3ではなかった平日(水曜日)の試合もある。ハードな日程となり、コンディショニングの大切さも訴える。「昇格しても1年でB3に戻ったら意味がない」と先を見据えた。【倉橋徹也】


