クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)が、悲願の初優勝を飾った。

2連覇を目指した埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)を退け、昨季の3位から頂点に駆け上がった。CTB立川理道主将(33)は「本当にうれしいです。オレンジアーミー(ファン)の皆さんのおかげだと思っています」と喜んだ。

強みを前面に出した。前半はオーストラリア代表SOバーナード・フォーリー(33)の3PGで9-3とリード。後半に一時逆転を許したが、3点を追う29分、CTB立川のキックパスに反応したWTB木田晴斗(24)が左隅へのトライで逆転した。リーグ2位の16トライで新人賞候補の木田は「今シーズンを象徴するよう。外のスペースを見て、チーム全体が同じ絵を見て、フィニッシュすることができた」とかみしめた。

前身のトップリーグでは10~11年シーズンに、トップ・イーストリーグ(2部)に降格。立川らの入団時は2部だった。立川は「トップ・イーストのころから、会社の皆さんは根強くサポートしてくださった。少しでも、恩返しできていたらと思います」と願った。

苦労を重ねた先に、日本一の景色が待っていた。【松本航】