フェンシング世界選手権(イタリア・ミラノ)女子サーブルで日本勢初の2連覇を遂げた江村美咲(24=立飛ホールディングス=HD)が3日、東京・立川市の立飛HD本社で褒賞金贈呈式に出席し、村山正道社長から褒賞金500万円を贈られた。

昨年のワールドカップ(W杯)チュニジア大会を制した際の100万円、世界選手権で日本女子初の優勝を果たした昨年の300万円を上回る額に「まさかフェンシングでここまで評価していただけると思っていなかったので素直にうれしいです。けがや、大会前では珍しいほどの不調もあって昨年とは違う新しい挑戦だったので、価値のある大会になりました。立飛HDの皆さんに感謝したい」と笑顔で恩返しの報告をした。

村山社長も「1年ぐらい(左)足の甲を痛めていたことを知っていたので大丈夫かなと思っていたんですが、見事2連覇。大変、驚きました。日本フェンシング史上初と聞いています。素晴らしい快挙です」と称賛。金額については「昨年も偶数が嫌いと申し上げましたが」と笑わせつつ「100、300とくれば想像つくじゃないですか」と惜しみなく評価した。

その後、会見で大会について尋ねられた江村は、開幕前の6月末、日本オリンピック委員会(JOC)スポーツ賞の表彰式でバドミントン女子の山口茜(26=再春館製薬所)と隣になり、触発されたことも明かした。山口の世界選手権2連覇を知り「自分は2連覇をあまり視野に入れていなかったんですけど、私もしたいな、と具体的に思い始めた」と刺激された俊寛を紹介した。

褒賞金の使い道については「特に欲しいものがないので、支えてくれる家族にお礼の物を買いたい」。ちなみに100万円は使っておらず、続く300万円は元日本代表監督の父宏二さんと母孝枝さんの両親にプレゼントしたという。

あと1年、日本女子初、サーブル種目初のメダル…今回と同じ金の輝きを目指す来夏のパリ五輪(オリンピック)へ「今まで以上にたくさんの注目、プレッシャーも集まると思いますけど、自分の弱さに打ち勝てるかどうかが鍵。弱さと向き合いながら、個人、団体ともに金メダルを取れるように後悔なく全力で戦い抜きたい」。髪色をオレンジに染め直し、心機一転、さらなる進化を期した。【木下淳】