シニア2季目を迎えている大島光翔(20=明治大)が「クッパ」と「マリオ」になった。

今季の新プログラムに選んだのは人気ゲームの「スーパーマリオブラザーズ」。初めてフィギュアスケートを見た人でも分かりやすい演技を信念に、昨年の映画「トップガン」に続いての人気作を選んだ。

初戦となった8月のげんさんサマーカップでは衣装が間に合っていなかったため、この日がお披露目。「スタァ」の愛称よろしく、左胸にはゲームに登場するスターのマーク。さらに前半はクッパ、後半がマリオを演じる内容に合わせて仕掛けも十分。後半にキノコのマークが飛び出す細工などを施した。

「すごい衣装さんに悩んでもらって。最終的に最初クッパで、後からマリオだから、そのままできれば最高だよねというお話になって。途中で衣装が変わったりしたら面白いんじゃないかっていうことになって、こういう衣装仕上げていただきました」。届いたのがこの日で、衣装を着ての演技は初だったそう。

リンクを降りる際には、胸のチャックを降ろすと、おなじみの赤い色に「M」マークの衣装が。「ぶっつけ本番ってこともあって、手がちょっと回せずにお披露目できなかったので、最後、リンク上がるまでの間にお見せできればなって」。次戦以降は演技中に「M」マークを見せる事も思案していく。

演技では3つのジャンプ、スピンをまとめ、「良い練習が詰めてはいなかったので、緊張と不安でいっぱいだったんですけど、最低限のミスで抑えようと思って、最後まで集中して臨めたかな」と振り返った。技術も仕掛けも、見ている人を楽しませるために、仕上げていく。