男子日本代表(世界ランキング5位)が、パリ五輪切符獲得へ辛勝発進した。初戦で同28位のフィンランドにフルセットの末に勝利。第3セットにマッチポイントを握りながら、そこから2セットを奪われたが、最後は振り切った。この競り合いを教訓に、プールB全勝での五輪本番前年の出場権獲得を目指す。今日1日はエジプト(同19位)と対戦する。

◇  ◇  ◇

オポジット西田有志(23=パナソニック)が持ち前の強打で流れを引き寄せた。第3セット(S)までに5本のサービスエースを奪取。第5Sには、13-12の場面でマッチポイントとするアタックを決めた。妻で女子代表主将の古賀紗理那も会場で見守る中、高橋藍に次ぐチーム2位の16得点で攻撃陣をけん引。13得点と波に乗りきれなかったエース石川を救う活躍をみせた。

◆パリ五輪への道 パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選のW杯バレーは、世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。男子はブラジル(プールA)、日本(同B)、中国(同C)で開催され、各組上位2カ国の計6カ国が出場権を得る。残る5枠は、来年のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本がW杯バレーで出場権を逃した場合はVNLに出場し、ポイントを重ねてランキングをより上位に上げることが必要。W杯バレーでの大陸別の切符獲得状況も、重要な要素となる。

【バレー】日本男子W杯開幕!初戦フィンランドにフルセット勝利 パリ五輪切符へ第一歩/詳細