9、10月にベルギーで行われた世界体操選手権で、団体で金メダル、種目別ゆかで銀メダルを獲得した南一輝(23=エムズスポーツクラブ)が25日、母校の仙台大を訪問。同校OBで元体操日本代表、オリンピアンの亀山耕平氏(34)が激励に駆けつけた。
南にとっては世界体操で初めての団体。「予選は緊張しました…」。予選の跳馬では大技「ロペス」を失敗。しかし決勝、日本が前半3種目を4位で折り返して迎えた4種目目の跳馬。南は、力強い踏み切りから「ロペス」で高々と舞い、マットに吸い付くように着地。15・000点の高得点で逆転Vの口火を切った。南は「決めなきゃいけない場面で決められた。来年のパリに向けて、すごい自信になりました」と振り返った。
一方、種目別は南が「その着地で銀メダルだったと思います」と振り返ったように、力が入り過ぎて股関節と膝がうまく使えず、着地で少し跳ねた。「悔しさは大きいが、やるべきことがしっかりと分かった。来年につながる良い試合でした」と、課題が明確になった。
来年度は全日本選手権やNHK杯が控えており、代表選考までまだまだ気は抜けない。亀山氏は「4年に1度だから、みんなが本領を発揮してくる。体感では、代表に入るのに1・3~1・5倍難しくなる。プレッシャーが強くかかってくる」とアドバイス。南は「自分が持てる力をすべて出して代表に入りたい。来年のパリでも金メダルを取りたい」と意気込んだ。金のうれしさと銀の悔しさを力に変えて、今度は2つの「金」を持って帰る。【濱本神威】


