女子1500メートルで世界記録保持者の高木美帆(29=TOKIOインカラミ)が1分54秒54で今季初優勝を飾った。

この種目で通算17勝目、1000メートルなどと合わせて通算21勝目となった。男子では、10日の1000メートルで初優勝した山田将矢(27=ウェルネット)が1500メートルで1分45秒57をマークし2冠を達成。この種目では、1997年1月の白幡圭史以来、日本勢27季ぶり3人目の制覇だった。

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日本のエース高木が、貫禄のレースを見せた。終盤までペースを落とさない伸びやかな滑り。「爆発的なタイムではなかったけど、最低限の滑りはできた」とうなずいた。W杯今季初優勝も満足感はなく「W杯が始まったばかりで、ここに全てを懸けてきたわけではない。この結果で評価はできない」と引き締めた。

昨季出場がなかった団体追い抜きでは、先頭交代を行わない戦略で優勝を決めた。ゴールまで先頭で隊列をけん引。団体の練習は個人種目の成長にもつながっているとし、「トレーニングの観点でも貴重になってくる」という相乗効果で、いきなり2冠を飾った。

帯広で開催されたW杯では初めて金メダルを首にかけた。「地元で優勝できたことには特別な思いがある」と感慨深げ。姉菜那さんがテレビ中継の解説で訪れ、兄大輔さんは会場アナウンスを務めていた。「ここにまだ3人いるんだなと。ここでしか味わえないものがあった」としみじみと言った。地元で得た手応えを糧に、今シーズンも駆け抜ける。【石井翔太】