関大が、甲子園ボウル5連覇中の関学大を16-13で破り、6勝1敗で関学大、立命館大と並び、3校同率で、13年ぶり7度目の優勝を決めた。堅守で王者を1TDに抑え、攻撃ではQB須田啓太(3年)の鋭いパスがさく裂。だが、全日本大学選手権準決勝(12月3日、福岡)出場権は、3校による抽選で関学大に決定。試合終了から14分後、全日本切符を逃した。立命大は4年ぶり13度目、関学大は3年連続60度目の優勝。

 

関大が5月の対戦に続き、強敵の関学大に競り勝った。だが歓喜の瞬間から約14分後、立命大を含めて3校による抽選が行われ、甲子園ボウルへつながる全日本切符は届かなかった。「7つ全部勝たないと甲子園には行けないんだな」。須田は、王者を倒してもなお切符をつかめなかった現実を、まっすぐ受け止めた。

互いの堅守ぶりが発揮され、ロースコアの展開となった。前半終了時は2FG差の0-6。ところが、第3クオーター(Q)4分8秒、WR横山智明(4年)が須田にパスを出すスペシャルプレーを演じ、受け取ったエースQBがフリーで構えるWR岡本圭介(3年)に36ヤードのパスを通してTD(タッチダウン)。

ベンチからの「これいけるぞ」という雰囲気にも押され、勢いづく関大は、パス獲得ヤード数で相手の「154」を大きく上回る「257」を記録するなどし、勝利。これで13年ぶりリーグ優勝が決まった。ただ、この時点では、3校同率V。全日本への切符は抽選に-運命が委ねられた。

主将の横山は、イメージした通りの手順で左手を伸ばしたが、そこに書かれていたのは「3位相当」の文字。「どんな感じで帰ったらいいんかな」。しかし、仲間からは温かい言葉をかけられた。須田も、取材時真っ先に「調子がいい日も悪い日もずっと味方でいてくれた。本当に横山さんとか、4回生のおかげ」と感謝の言葉を口にした。

快挙を果たした4年生は、これで引退。だが、須田にはまだ1年ある。「近そうで、やっぱり遠いなと感じるところもある。しっかり勝ちきれるように。4回生が残してくれた景色、文化を受け継いで来年は絶対に行けるようにしたい」。

あと少しでつかめた甲子園ボウルへ続く切符。磯和雅敏監督(56)は「誰もが関学が勝つと思ってたところをひっくり返して勝利することができた。よく頑張ってくれました」と目を細めた。うれしい気持ちと悔しい気持ちをわずか14分間で味わった選手たち。この思いは、必ず来年に生きるはずだ。【竹本穂乃加】

 

◆3校同率優勝 関大、関学大、立命館大が6勝1敗で並び、直接対決の結果も同格。プレーオフは行われず、全日本大学選手権準決勝の出場校は抽選で決められた。結果「1位相当」は関学大、「2位相当」は立命大、「3位相当」は関大に。3校優勝は、10年以来13年ぶり。当時も同じ3校で、プレーオフをへて立命大が全日本へ進んだ。