男子100キロ級の18歳、ジュニアの世界王者新井道大(どうた、東海大)が、シニアのGS初出場でインパクトを残した。

決勝こそAIN(ロシア出身中立選手)のカニコフスキーに敗れ「意味がない」と笑顔はなかったが、世界王者のアダミアン(AIN)に2回戦で一本勝ち。大外刈りでぶん投げて、場内を沸かせた。今春まで高校生の日本勢4番手から、大逆転のパリ五輪代表へ前進した。

10月の世界ジュニア選手権をオール一本勝ちで制した18歳。内股、大外刈り、隅落としで次々と海外勢をなぎ倒した。この階級で1番手だった飯田は2回戦敗退。投げられた瞬間を見て「よし!」と野心を隠さず、東京五輪金のウルフも準々敗退の中、大学1年生の新井だけ決勝へ進んだ。

28年ロサンゼルス五輪の星のはずが“前倒し”。序列も最上位となった。「もし来年まで(内定を)先延ばしてくれるのであればチャンスをつかみたい」と言った後、その通りに。男女14階級で最も決め手に欠けていた階級の救世主になる。【木下淳】